●訪問歯科診療 -Visiting Dental treatment-

岡崎歯科医院では、体が不自由で来院できない方や施設に入られている方に対して往診や訪問歯科診療を行なっています。
訪問診療は、“口腔ケア”“歯科治療”の二本柱で行っています。

口の中というのは細菌の塊です。お年を召されるとどうしても歯磨きが不十分になりがちです。
週に一度のみでも、歯科衛生士や歯科医師が出向いて口の中をケアすると、赤くなった腫れがなくなり口臭も軽減していくことを体験しました。
また、口腔ケアは、誤嚥性肺炎の防止にも効果的です。
誤嚥性肺炎とは、加齢などにより咳やむせる反応が少なくなり、誤って口腔内の細菌が気道に入り込むことで起きる肺炎で、高齢者では命にかかわるケースも少なくない病気です。65歳以上の死亡率で、肺炎を原因としたものが96%と非常に高く、90歳以上では死亡原因第2位に順位があがります。
その誤嚥性肺炎の効果的な防止方法が、口腔ケアです。

ここで、具体的な例を示します。
米山武義先生という、口腔ケアの一人者の先生がおられるのですが、米山先生は論文で、以下のことを言っておられます。 老人施設に入居されている方を対象に、口腔ケアを行った方行わなかった方とで、二年間にわたり肺炎の発症率を比較されました。

その結果、口腔ケアを行なわなかったグループは発症率が19パーセントであるに対し、11パーセントでした。 また、肺炎による死亡者は、口腔ケアを行わなかったグループが16パーセントに対し、行ったグループは7パーセントにとどまりました。(Yoneyama T Oral care and pneumonia  Lancet1999)
これにより口腔ケアの有用性が証明されたことになります。

口腔ケアだけではなく歯科診療も行っております。
歯が痛くてご飯がおいしく食べられないとおっしゃる患者もおられます。入れ歯が合わなくて入れ歯を修理してほしい、新しい入れ歯を作ってほしいとおっしゃる患者様もおられます。そのような患者様には治療をさせていただいています。
また、入れ歯がない患者様は、入れ歯を入れて咬みあわせを回復してあげると体に対してプラスに働きます(詳しくは、顎関節症と咬合治療の後半を参照してください。

さきほどの米山先生は、違う論文で以下のことも言っておられます。
歯のない患者様において、入れ歯を入れている人入れていない人とで、肺炎の発症率を比較しました。

結果、入れ歯を入れていない人は29パーセントであるのに対し、入れ歯を入れている人は11パーセントでした。 これにより、口腔ケアの目からみても入れ歯を入れることは大事なことだとわかります。
(要介護高齢者に対する口腔衛生の誤嚥性肺炎予防効果に関する研究 米山武義 日歯医学会誌2001)
当院は来院できない方のお力になりたいと思っています。

お気軽にご相談ください。


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